日光・天王山物語 完結編！

１年前の写真

トモ君が、１年振りに笑顔で戻ってきた！！

あれから、丁度１年・・・　　

昨年の記事　
セーフティネットからこぼれ落ちたトモ君の
天王山物語を思い出してください。

（その１）　　（その２）　　（その３）　
　
（その４）　（その５）　（その６）

１年前、死に場所を求めて、日光にやって来たトモ君。

最初に会った時の彼の目は、既に死人の目をしていた。

誰にも見つからない場所で死ぬために、
山の中でテント生活をしていたところを我々に発見され、
この番屋に連れてこられた時のことが、昨日のように思い出される。

対人恐怖症からなのか、
日光のオヤジ達の前で、脅えて大きな体をブルブル震わせ、
右手も病気で物を掴めない程震えていた。

そんな彼が、たった１年で、
生き生きとした笑顔で、そしてビシッとスーツ姿で、、、

彼は、昨年日光で出会った恩人に、
「ありがとうございます！」と、胸を張って言える為に
必死に自立を目指したそうだ。
20社以上の就職試験を受け、数ヶ月前から
東京のビジネスホテルのフロントマンになった。

　↓

「就職出来たんだ～　頑張ったな～～」

「え～～　トモがホテルマンだって？」

「一番苦手そうな接客業かよ？　すげぇな～～」

見違えるほどの彼の元気な姿を見て、一同唖然！！

1度セーフティネットからこぼれ落ちた人が、
社会復帰するには、並大抵の努力では出来ないことだろうけど、
トモ君は本当に頑張ったんだね！

急遽、日光が生んだアーティスト　アキラさんに連絡をする。

彼は、１年前トモ君の再出発を願い、
彼だけの為のライブを開催してくれた恩人の一人。

あれから１年後の笑顔の再開。

そして、アキラさんの提案で、
彼がテント生活をしていた山の中に行ってみることに、、、

皆で、当時の出来事をしみじみと思い出す。

この場所にテントを張り、
たった一人、死を待っていた彼が、、、

1年後、勇気を出して舞戻ってきた！

このテントの場所のすぐ上に神社があり、
１年前、我々がここを訪れたときに偶然トモ君を発見したのは、
神様のお導きなのかも知れない。

いや、きっとそうに違いない！！

あの日、氷室に年末の挨拶をしに行かなければ・・・
四代目が頂上に神社があるからお参りに行ってみようと言わなければ・・
五代目がこの辺に祠があったな～と道をそれなかったら・・・

偶然が偶然を呼び、テントを発見したのだから、、、、

そして、日光のオヤジ達が番屋に連れてこなかったら・・・

そんな奇跡の数々を、皆で神様にお礼をする。

そして番屋に戻ると、
五代目がトモ君が毎日食べてたチキンラーメンを作ってくれた。

生卵入りスペシャルチキンラーメンだぜぃ！

熱々のラーメンを美味しそうに食べるトモ君に、
「生きていて良かったと思うかい？」と尋ねると、

力強く　「はい！！」と答えてくれた彼。

人は、変われる！！

これで、天王山物語　完結編と致します。

今回の出来事は、たまたま良い結果となったけど、、、

残念ながら、昨年よりも、より厳しい世の中！

テレビでは今年も年越し派遣村が設営されるニュースが流れている。

今日の一言！
今度は、彼女でも連れて来いや！　

2001年に設立された　
ＮＰＯ法人　自立生活サポートセンター・もやい　

ワーキングプアー・ネットカフェ難民・ホームレス等の
貧困化に苦しむ人達への支援をし、
「人的セーフティーネット」の再構築を目標として活動しています。

「もやい」の目的
この法人は、経済的貧困下にあると同時に、社会的な人間関係における孤立状態にありながらも、自らの生活を維持・向上させていこうと努力している者に対して、ニーズに即応した専門家等によるサポートの提供、様々な社会制度を学習する場の提供及び、当事者間の交流を通じた人的つながりに基づく支えあいにより、人間関係を再構築しながら、社会において孤立せず、健康で文化的な生活を実現していくことに寄与することを目的とする。
（もやい　ＨＰより） 


「もやい」のHPに、資金カンパの受付けが出ています。

現金は勿論、テレフォンカード（未使用）・はがき・切手（未使用）
・お米・缶詰・インスタント食品・炊飯器・等々を受け付けてます。

詳しくは、（こちらで！）

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