« 「るるぶ 日光・那須」に、日光の天然氷が掲載! | トップページ | なごりゆき雪 »

2010年3月17日 (水)

残したくても残せない・・・

Dsc08625

足尾銅山 足尾製錬所の解体工事が進んでる。

高さ45メートルの大煙突がそびえる「足尾製錬所」(日光市足尾本山)。
かつての銅の生産で栄華を極めた「足尾銅山」の象徴だ。
その足尾製錬所で今、解体、撤去作業が進んでいる。
世界遺産登録に向けた運動を機に、銅山関連施設を保存しようと、
気運が高まる一方、次々に姿を消していくシンボル。
そこには強いジレンマもにじむ。

 ↓

縦横に入り組んだ鉄骨は朽ちたように赤黒いさびで覆われ、
今にも崩れ落ちてきそうだ。屋根も大部分ははがれかかっている。
「風がある日は危険で近づけません」と
古河機械金属足尾事業所の山崎義宏所長代理。
「これを見てもらえば、たいていの人は理解してくれますが、
それでも『残せないか』と言われます。」
同事業所が製錬所の大規模解体に着手したのは二〇〇七年。
硫酸工場棟の撤去は昨年七月、既に完了した。
自溶炉を備える製錬所製錬棟は昨秋から解体が始まり、
今年末までには更地にする予定だ。

Dsc08642

足尾製錬所は一九八八年に操業を中止した。
施設の解体、撤去は鉱山保安法に基づき国から指導され、
その上、税務上の問題も絡むためだ。
「残したくても残せない。ジレンマを感じますね」。山崎さんは言う。
ここ数年、世界遺産登録に向けた運動が盛り上がり、
製錬所はその象徴としてメディアに登場する機会も多い。
一方で、リスク管理に厳しい目が企業に向けられ、
廃墟に近い施設を残すには企業イメージにもかかわる。
何よりも法律を順守しなければならない。
解体、撤去にあたっては古河側と行政側が、協議を重ね、
大煙突など七ヶ所程度の施設を残すことを決めた。
それでも多くが姿を消す。国内で最初に導入された自溶炉も、
改良が繰り返されたため、導入当初の文化財的な価値は既にないとして、
撤去を決めた。足尾銅山の世界遺産登録を目指す同市は、
資産の保存を進めるが、「製錬所」のような二十年も前に
役割を終えた企業の施設を保存するケースは、国内にも例を見ない。
「文化財としての価値が低くても、製錬所はシンボリックな存在。
イメージだけでも残せるよう、知恵を出し合って
手法を見いだしていくしかない」と市教の担当者。
「足尾ならではの難しさがある」
操業中止の企業が絡み、現行法の壁が立ちはだかる。
前例もない。浮かび上がるのは「足尾銅山」の特異性だ。

下野新聞2月5日記事より抜粋

Dsc08650

松木川対岸から見てるとスケールが分かりにくかったけど、
解体作業中のユンボがあんなに小さく見えるのだから、
巨大な建物だったんだと今さらながら驚かされた。

Dsc08652
足尾町は、最盛期の大正5年(1916)の人口は38428人で、
宇都宮市に次ぐ栃木県第2位の人口であったが、、、

1973年銅山が閉山後、過疎化が進み、
現在、3000人台となり全盛時の1割にも満たなくなってしまった。

足尾銅山の光と影・・栄枯盛衰・・・

そんなこと、あんなことを考えながら、、、、

R0024299
足尾名物 ホルモン末広にて、

R0024301
旨いホルモンを食う 今日、この頃、、、、


今日の一言!
今後の足尾に注目!!

人気ブログランキングへ ←清き一票を!今何位?

|

« 「るるぶ 日光・那須」に、日光の天然氷が掲載! | トップページ | なごりゆき雪 »

日光の歴史」カテゴリの記事

足尾地区」カテゴリの記事

コメント

先日は足尾の記事に書き込みありがとうございます。( ^ω^ )
初めまして、ひばらです。

書き込みをいただく前、
精錬所解体の記事を検索してたら
ふぃふぁ山荘さんにたどり着いておりました。
新聞に載っていたこと知らなくて・・つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
解体は、本当に残念でした。

↓参考にリンクさせていただきましたので
http://ameblo.jp/hibarasan/entry-10614867629.html
よろしくです。m(_ _)m

投稿: ひばらさん | 2010年8月18日 (水) 15時56分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 残したくても残せない・・・:

« 「るるぶ 日光・那須」に、日光の天然氷が掲載! | トップページ | なごりゆき雪 »