強飯式(ごうはんしき) 2017 始めて見ました~
長年日光に通っていながら、、、
実は、日光の春の三大行事のひとつ、強飯式を見たことがなかった。
毎年4月2日に行われるこの行事、今年は日曜日だったので、
チャンスと思い行ってみることにした。
本来は、本堂で行われてましたが、ここ数年間は修復工事中の為、
この大護摩堂にて開催されてます。
この強飯式は、全国でもこの日光山輪王寺だけに伝わる独特の儀式で、奈良時代から続いている奇祭です。
山岳修行の山伏が山中のご本尊に供えたお供物を、里の人々に分かち与えたことが始まりと伝えられていて、江戸時代には、徳川将軍家の名代や十万石以上の名だたる大名が、「わが藩の名誉」として強飯頂戴人に名を連ねたほどの人気の儀式だったそうです。
今でもこの強飯頂戴人になるには、相当の金額が掛かるとか、、
儀式は、最初に式衆、次に大導師、山伏、強飯頂戴人が護摩堂に入堂します。
強飯式は、「三天合行供・採灯大護摩供」、「強飯頂戴の儀」、「がらまき」の3部構成からなり。見所の「強飯頂戴の儀」では、修験者の姿をした強飯僧が、平伏した強飯頂戴人に山盛りのお椀を強飯頂戴人に差し出し、「75杯1粒残さず食べろ」と責め立てることから「日光責」とも呼ばれます。
最後に、頂戴人たちがいただいた福を自分だけのものにしないで、他の人々に分け与えるために、一般参拝者の人に縁起物をまく「がらまき」があります。
山伏達が大護摩堂に入場。
供養で使用する、ちょっとユーモラスな大キセル・ネジリ棒・金剛杖には、どんな意味があるのでしょうか?
さて、それでは、大護摩堂の中に入り、
儀式を見てみましょう、、、
↓
神秘的な雰囲気に包まれた真っ暗な大護摩堂内で、
日光山秘法の古式に則り、雅楽の中「三天合行供」の読経が始まり、
「採燈大護摩供」が修験僧によって行われます。
大護摩の聖火が消え、場内が明るくなると、
こんなに沢山の参列者がいました。
紋付袴姿の強飯頂戴人が介添に導かれて所定の座に着席し、
法螺貝とともに山伏姿の強飯僧が手に大杯を乗せた入堂し、
「御神酒頂戴」の儀が始まります。
強飯僧たちが白飯を大高盛りにした大椀を高く捧持して入堂し、
頂戴人の前に置いて退場する。
75杯分の山盛りのご飯!
これを残さず食べろ!と、言われても、、、
①朱塗りの大きな盃になみなみとつがれた酒をいただく「御神酒」。
②山盛りのご飯(3升)が運ばれ、祈願文の儀が終わると、山伏たちが頂戴人の頭上にご飯をのせ、「三社権現より賜る御供」 「七十五杯残さず頂戴しろ」と責めが始まります。
③先導者より強飯の由来が述べられ、ごちそうとして日光の名物珍味を盛り上げた菜膳がそえられます。
④最後に毘沙門天(びしゃもんてん)の金甲〔兜(かぶと)を表す〕を頂戴人の頭上に授け、「コリャコリャ」のかけ声とともに、大キセル・ネジレ棒等を手にした山伏が「めでとう七十五杯」と言って、手にした品物を頂戴人の前に出して強飯の儀が終わります。
参考:とちぎふるさと学習
修験者の迫力ある口上が護摩堂内に響き渡り、
まるで観劇をしているような不思議な儀式は、
まさに奇祭と言われるのが分かるような気がします。
その後、「縁起がらまき」が、頂戴人、強飯僧などによって行われる。これは授かった福運を参拝の人々にも分け与えるということなのだろう。
「強飯式」の由来となった栃木県氏家に伝わる昔話が、
日本昔話に記載されてます。
そうめん地蔵→(こちらで)
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